ベイトリール

22 SLX DC XTはMGLスプールⅢとI-DC5搭載でコスパもいい【レビュー・インプレ】

22SLX DC XT 70XG
ヨッシー

最近、ベイトの沼に肩までつかっている状態のヨッシーです。

ついに、シマノ22秋冬モデルが店頭に並び始めました。

その中でも『22 SLX DC XT』は22秋冬モデル(当初は22春夏モデル)の中でもっとも注目度の高い商品なのではないでしょうか。

今回は22 SLX DC XT 70XGを購入することができたのでその特徴と使用感をレビュー・インプレしたいと思います。

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購入したのは 22 SLX DC XT 70XG

シマノ 22SLX DC XT 70XG

購入したモデルは22SLX DC XT 70XG(右ハンドルのエキストラハイギア)。

右ハンドルと左ハンドルのどちらを購入しようか悩んだんですが、2022年10月時点で右ハンドルのみ発売ということで右ハンドルを選択しました。

22SLX DC XTは、MGLスプールⅢやI-DC5、マイクロモジュールギアなど上位機種に搭載されている機構がかなり採用されいるので期待大です。

SLX DC XT 70XGの外観

22SLX DC XT 70XG

それではSLX DC XT 70XGの外観を見ていきましょう。

SLX DC XTはガンメタカラーにクリア塗装がされているのか20SLX DCと比べると光沢があり、高級感があるわけではないですが安っぽくもない。

スタードラグもハンドルとは若干違うカラーになっていてデザインは非常に洗練されているという印象。

22SLX DC XT 70XG のハンドル周り

もちろん、SLX伝統のシマノブルーが差し色としてハンドル固定ナットとメカニカルブレーキノブに入っていて、

結局のところカッコイイです。はい。
(カッコイイんだけどロッドと合わせ難いんだよな)

22SLX DC XT 70XG のクラッチ

SLX DC XT 70XGのクラッチレバーはシルバーにメッキ塗装されています。

これは好みがわかれそうですが自分は光物が大好物なので◎。

クラッチを切って戻る音もカチッカチッといい感じです。

22SLX DC XT 70XG のサイドプレート

20SLX DCと比べると一目瞭然なんですが、SLX DC XTは非常にコンパクト。
20SLX DCがどちらかというとカクカクした形状でしたがSLX DC XTは若干丸みを帯びた形状で非常にパーミングしやすい。

22SLX DC XT 70XG の外部ダイヤル

外部のブレーキダイヤルはサイドプレートの下部に配置されています。

20SLX DCの場合、サイドプレートの上部に配置されていてダイヤルもアクセスし難くかったんですがSLX DC XTはそこが改善されており非常にアクセスし易くなっています。

21スコーピオンDCと同様、ブレーキダイヤルを「OPEN」の位置に合わせ、その隣にあるレバーを「OPEN」方向に切り替えることでサイドプレートを開けることができます。

レベルワインダーは残念ながらメガホン型ではないですが問題ないでしょう。

ハンドルノブは小さいタイプ

ハンドルノブはXGですが大きいタイプではないです。

リールフット周り

毎度おなじみの『マレーシア』です。

22 SLX DC XTの特徴

あらためて22 SLX DC XTの特徴をご紹介します。

22 SLX DC XTは、軽量ルアーからビッグベイトまで扱うことのできる、シマノから発売されているエントリークラス(もうエントリーではない?)のベイトリールです。

特徴は、MGLスプールⅢやI-DC5 DCブレーキを搭載していること、マイクロモジュールギアやHAGANEギア、HAGANEボディなど上位機種にも採用されている技術機構を搭載していることが挙げられます。

マグナムライトスプールスリー(MGLスプールⅢ)

マグナムライトスプールⅢ

ベイトリールの性格を決めると言っても過言ではないスプール。
22 SLX DC XTにはマグナムライトスプールスリー(MGLスプールⅢ)が搭載されています。

このMGLスプールⅢにより、軽やかなスプールの立ち上がりと伸びのあるキャスト、DC機で苦手とされる軽量ルアーのキャストが可能となります。

また、スプール径が33mm、幅21mmとカルカッタコンクエスト100番と同じサイズになっているのでスプール幅が少し狭い分、レベルワインダーとの角度も緩やかになり、より遠くへキャストすることが可能となります。

I-DC5デジタルコントロールブレーキ

22SLX DC XT 70XG I-DC5

I-DC5とは、3モード(「ナイロン」「フロロ」「PE」とラインによって選択)の内部ダイヤルと、ルアーのウェイトに応じて調整する「4ボリュームセミオート」と「Wモード(強風時使用)」の5段階外部ダイヤルを備えた、デジタルコントロールブレーキシステムです。

外部ダイヤルは、1→2→3→4→Wの順でブレーキ力が強くなります。

あと内部ダイヤルが回し難いという意見もありますが、ライン(F:フロロ、N:ナイロン、P:PE)によって合わせるものなので頻繁に変更するものでもなく自分は特に気になりません。

マイクロモジュールギア採用

画像は21スコーピオンDC

22 SLX DC XTには20 SLX DCにはなかったマイクロモジュールギアが搭載されています。

22SLX DC XT 70XG の巻き心地は?

22 SLX DC XTの巻き心地は、ラインを巻いてない状態だと『マイクロモジュールギアなのにこんなもん?』って思うぐらいよくなかったです。
個体差なのかな、とも思ったのですがそれにしても悪い。

これはハズレ引いた?と思ったんですがラインを巻いた状態で空巻きすると全然違いってました。
マイクロモジュールギアの安定の滑らかさ。

正直、21スコーピオン DCと比べると負けてる感じはしますが、まぁ問題ないレベルで安心しました。

ベイトリールの場合、ラインを巻いた状態とは全然違いますね。

ラインナップとスペック

22 SLX DC XTは、3タイプのギア比(ノーマルギア、ハイギア、エキストラハイギア)と左右ハンドルの計6種類がラインナップされています。

品番ギア比最大
ドラグ力
(kg)
自重(g)スプール
(径/幅mm)
糸巻量
ナイロン
(lb-m)
最大巻上長
(cm/ハンドル1回転)
ハンドル長さ
(mm)
ベアリング数
BB/ローラー
本体価格(円)
70
(右ハンドル)
6.25.519533/2112-100
14-90
16-80
20-65
64427/135,000
71
(左ハンドル)
6.25.519533/2112-100
14-90
16-80
20-65
64427/135,000
70HG
(右ハンドル)
7.45.519533/2112-100
14-90
16-80
20-65
77427/135,000
71HG
(左ハンドル)
7.45.519533/2112-100
14-90
16-80
20-65
77427/135,000
70XG
(右ハンドル)
8.15.519533/2112-100
14-90
16-80
20-65
84427/135,000
71XG
(左ハンドル)
8.15.519533/2112-100
14-90
16-80
20-65
84427/135,000

何と言っても自重がDC機の割に195gと軽いのがいいですね。

また22 SLX DC XTのハンドル長ですがどのモデルも42mmとなっています。
XGのみハンドル長が長い機種もある中、長くしていないということは感度を重視したモデルということでしょうか。

技術特性

22 SLX DC XTの技術特性は下記の通りです。

  • マイクロモジュールギア
  • Xシップ
  • HAGANEボディ
  • マグナムライトスプールスリー
  • I-DC5
  • S3Dスプール
  • S A-RB
  • スーパーフリースプール
  • 海水OK

実釣インプレッション

SLX DC XT 70XGを試投してきました。

22SLX DC XT 70XG 実釣

使用したタックル

ロッド:シマノ スコーピオンXV 1652R-2

リール:シマノ 22SLX DC XT 70XG

メインライン:DUEL ハードコア X4 3号 300m

リーダー:VARIVAS VEP SHOCK LEADER 22LB

ブレーキは?

ブレーキ設定は「Wモード」、ルアーはベイトタックルで一番投げやすいであろう1/2oz程度のプラグから。

使用したのはダイソーの100均ルアー 12g。

1投目キャスト。

おぉ、普通にバックラッシュせずに飛ぶ~。
ブレーキは強めではありましたが思ったよりも飛んでくれました。

ブレーキ設定も「Wモード」から徐々に下げていき「1」まで下げそれぞれで投げてみました。

一番驚いたのが「1」という設定が使用可能であること。

これまで使ってきたリールだと「1」はバックラッシュが当たり前で実質使えない設定という印象だったんですがSLX DC XTの場合「1」が実用でも使えちゃう、そんな印象です。

ただし、ルアーによっては「2」と「1」で飛距離が変わらなかったので自分の場合、常用は「2」になりそうです。

DC音は?

SLX DCと言えば音痴DCとして有名ですね。

SLX DC XTはどうでしょう。

もちろん、音痴DCではありませんでした。

気持ちいい「キーン!」という音を奏でてくれます。

やっぱりDC機はこの音がたまらないですね。

ノーサミングキャストは?

つぎに20SLX DCが発売されたときに話題になっていた「ノーサミングキャスト(気配斬り)」をSLX DC XTではどうなのか?試してみました。

結果はメカニカルブレーキをそこまで締めこまなくてもノーサミングキャストができました。
ちなみにブレーキ設定はW~3ぐらいまで確認しました。

ブレーキ設定が2とかは怖くてできなかったんですが、3ぐらいまでなら着水後に少し逆回転するもののバックラッシュまではいかないかなという感じです。

基本、着水サミングは皆すると思うのでさほど問題はないと思いますが、着水時のバックラッシュは他のリールに比べてそんなに心配しなくてもよさそう。

自分の場合、目があまり良くないので結構着水時のサミングが遅れることがあり、着水より早めのサミングをしがちなのでバックラッシュが少ないのは助かります。

また、ジャークソニック65も快適に投げることができ、画像はないですが30cm程度のメッキを掛けたときも巻き感はスムーズで問題ありませんでした(バラしちゃうという別の問題はありましたが)。

気になったところ

特に悪いということではないんですが、SLX DC XTは購入時、かなりグリスがたっぷり塗られていました。

ボディにも少し付着してたり、他のリールでもよくあることなんであまり気にしないようにしてますが、今回は少し多く塗られてるな、という気がしました。

気になった点はこれぐらいなんですよね。

まとめ

正直言って、久しぶりに満足度の高いリールを購入できたような気がします。

21スコーピオンDCと22 SLX DC XTで悩んでいる方、糸巻量を重視したい方は21スコーピオンDCがいいと思いますが、そうでない方は22 SLX DC XTを選んでおけば間違いないと思います。

欠点といえば差し色のシマノブルーがロッドと合わせたい人にとってちょっと邪魔かなーってことぐらいでしょうか。

ホントにバックラッシュし難いのでじゃじゃ馬感がなくてちょっと物足りない気もしますが。

コスパのいいDC機を検討中の方にはかなりおすすめです。

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