【RAVPower RP-PC128 レビュー】ノートPC2台も充電可能!?大出力&超軽量の急速充電器
先日、RAVPowerより新商品『RP-PC128』が販売開始されました。
RAVPower RP-PC128 は、窒化ガリウム”GaN”を採用することで高出力でありながら小型化を実現した、合計最大90Wを誇る急速充電器です。
RAVPower RP-PC128 の特徴は USB-Type-C を2ポート搭載し、『MacBook Pro等ノートパソコン2台を同時急速充電可能』ということでしょう。
実際にノートパソコン2台が同時充電可能なのか?また RAVPower RP-PC105 との比較含め RAVPower RP-PC128 の魅力をご紹介したいと思います。
目次
RAVPower RP-PC128 製品スペック
RAVPower RP-PC128 のデザインはツヤありのため高級感があります。
ただし、傷がつくと目立つのでこちらは賛否分かれるところかと思います。
以下が RAVPower RP-PC128 の製品スペック表です。
ブランド/モデル | RAVPower RP-PC128 |
カラー | ホワイト、ブラック |
USBポート | USB Type-C×2 |
サイズ | 約65mm x 65mm x 32mm |
重量 | 約185g |
入力 | AC100~240V 50/60Hz 2.5A |
USBポート1出力 | 5V=3A, 9V=3A, 12V=3A, 15V=3A, 20V=4.5A 最大90W |
USBポート2出力 | 5V=3A, 9V=3A, 12V=3A, 15V=3A, 20V=4.5A 最大90W |
製品保証 | 18か月+12か月(製品登録後) |
その他 | 2ポート同時に使用する場合、各ポートに接続された機器に対して、適切な電力を供給する(例:60+30W、45+45 Wなど)。同時使用時、片方最大60W。 |
参考価格 | ホワイト5,399円、ブラック5,599円 (Amazon) |
RAVPower RP-PC128 には1.5mのUSB-C to USB-Cケーブルが付属します。
1ポートで90W出力のため、こちらの付属ケーブル使用した方が確実に90Wを出力することができます。
プラグは勿論、折り畳み式になっていて持ち運びし易いです。
RAVPower RP-PC128 の注目ポイントは『USB1ポート使用時の最大出力が90W』『2ポート同時充電の場合、45W+45W出力可能』『小型で軽量』です。
RAVPower RP-PC128 は最大出力が90W!!
RAVPower RP-PC128 の1つ目の注目ポイントは、約65mm x 65mm x 32mmの大きさでUSB1ポート使用時の最大出力90Wを可能としたところです。
ハイスペックのノートパソコンは消費電力が大きいため、大出力の充電器でなければ充電できません。RAVPower RP-PC128 を使用した場合、最大出力が90WなのでMacBook Pro 15インチなど87Wのアダプタが付属するノートPCは充電が可能となります。
RAVPower RP-PC128 を使用してノートパソコンに充電できるのか試してみました。
Lenovo ThinkPad X1 Extreme に充電できるのか!?
ここで早速、悲報です。
RAVPower RP-PC128 の付属ケーブルを使用して充電してみたところ、Lenovo ThinkPad X1 Extremeの充電ランプが点灯せず充電ができませんでした。
バッテリーの詳細画面を見てもステータスが『放電中』となっており充電されていないことがわかります。
試しに別のケーブルに変更したところ今度は充電のランプが点灯しました。
ケーブルを変えることで充電はできましたので付属ケーブルの不良にあたった可能性が高そうです。メーカーに相談です。
残念ながら付属ケーブルでの動作確認はとれませんでしたが、RAVPower RP-PC128 で Lenovo ThinkPad X1 Extreme へ充電できることを確認できました。
ただし、警告マークは表示されているのでノートパソコンの使用状況によっては充電が追い付かなくなる可能性がありそうです。
RAVPower RP-PC128 は45W+45W出力可能!!
RAVPower RP-PC128 は、PD3.0対応 USB Type-C を2ポート搭載。USB PD対応のノートパソコンを2台接続した場合、それぞれのポートで45Wの出力が可能となっています。
また、各ポートに接続された機器により適切な電力を供給するようになっていますので1ポートはノートパソコンの急速充電、もう1ポートはスマホの急速充電を行うことができます。
個人的にノートパソコンを2台同時に充電する方は少ないと思いますので、1ポートはUSB-A充電ポートがよかったです。理由は未だにUSB Micro-B接続の機器がほとんどのため変換ケーブルが必要となるからです。
その点、RAVPower RP-PC105 はUSB-A充電ポートを装備していますので90Wの出力を必要としない方は RAVPower RP-PC105 という選択もありだと思います。
(追記 2020.04.28)
4月27日、RAVPower より RP-PC133 も発売されました。
こちらは65W出力でUSB-A充電ポートも装備しています。90Wの出力が必要ない方はこちらも検討の価値ありです。
RAVPower RP-PC128 は小型で軽量
RAVPower RP-PC128 は最大出力が90Wあるにも関わらず約65mm x 65mm x 32mmと小型であり、重量も約185g程度しかありません。
ノートパソコンに付属のアダプタは、大きさ、重量ともにRAVPower RP-PC128の2倍あるものもあり、基本的に大きく重いです。
さらに RAVPower RP-PC128 はノートパソコン以外の機器(スマホなど)にも充電が可能であり汎用性が高いというメリットがあります。
この RAVPower RP-PC128 の小型で軽量を実現した『GaN(窒素ガリウム)』とはいったいどのような素材なのでしょうか。
GaN(窒素ガリウム)とは
これまでの大出力の充電器は「大きい」「重い」ものがほとんどでした。これは給電中に発生する発熱対策のために高出力化に伴う大型化が避けられないためでした。
そこで登場したのが『次世代パワー半導体素材であるGaN(窒化ガリウム)』です。GaNは、従来主流だったシリコンよりも電力変換効率が圧倒的に良く、小型化が可能であり、発熱も少ないという特徴があります。
RAVPower RP-PC128 などの最新の充電器は、このGaNを採用することにより小型化と軽量化を実現しています。
RAVPower RP-PC128 の注意点
RAVPower RP-PC128 の注意点として、90W出力でノートパソコンを充電したい場合、付属のケーブルを使用した方がよさそうです。USB Type-CケーブルはPD対応でも100Wに対応していないケーブルが多いからです。
Amazonのレビューコメントを見ていると付属のケーブルを使用しないことにより『60W出力しかでない』というコメントが散見されます。
RAVPower RP-PC128 に限ったことではありませんが、90Wなどの高出力を使用する場合は接続ケーブルが対応しているか確認しましょう。
RAVPower RP-PC128 と RP-PC105の比較
まずは RAVPower RP-PC128 と RAVPower RP-PC105 のサイズを比較したいと思います。
縦と横は、ほぼ同じ大きさです。
次は厚さの比較です。
厚さは RAVPower RP-PC128 の方が約1mm大きくなっています。
RAVPower RP-PC128 の競合商品
別商品になりますが、今月末(2020年4月)にAUKEYよりPA-B6が発売予定となっています。こちらは100W PD対応となっておりサイズも RAVPower RP-PC128 より小さいようです。スペック的に競合するものなのでAUKEY PA-B6も機会があれば購入して比較しようと思います。
RAVPower RP-PC128 レビューまとめ
RAVPower RP-PC128 は現時点でハイスペックノートパソコンの充電器として間違いなくNo.1のおすすめ商品です。
ただし、使い方によってはオーバースペックになる可能性があります。
ハイスペックのノートパソコン用に購入を検討している方であれば間違いなくおすすめですが、決して安い商品ではありません。
本当に必要なのか検討の上、購入してみてはいかがでしょうか。