買う前に知っておきたい シマノ『23セドナ』vs『22サハラ』徹底比較

カミさんが怖くて最近釣りに行けてないヨッシーです。

『23セドナ』の発売が発表され、ようやく汎用スピニングリールのエントリーモデル４機種（ナスキー、サハラ、セドナ、ネクサーブ）が出揃うことになります。

特にこの４機種についてカラーは大きく異なるものの機能的な差は高いものから順に少しずつ削られていき、結局のところどの機種がお買い得なのか？またはどの機種が自分に合っているのかわかりにくい状況になっています。

そこで今回は購入前に知っておきたい、『23セドナ』と『22サハラ』について違いとどのような方におすすめかをご紹介したいと思います。

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『23セドナ』と『22サハラ』の詳細については下記の記事も参考にどうぞ。

『23セドナ』と『22サハラ』の違い

ズバリ、『23セドナ』と『22サハラ』の違いは以下になります。

• 『23セドナ』は番手ラインナップ数が多い（23セドナは14種類、22サハラは12種類）
• 『22サハラ』のボールベアリング数が1個多い
• 『22サハラ』は、ねじ込み式ハンドル搭載
• 『22サハラ』はXシップ構造
• カラーが違う
• 22サハラの実売価格が約￥1,000くらい高い

『23セドナ』と『22サハラ』を比べると『22サハラ』の方が上位機種である以上、優れていることは明らかであるわけですが、価格差に見合った性能差があるのか？が気になるポイントですね。

では違いを詳しく見ていきましょう。

ラインナップとスペック比較

まずは『23セドナ』と『22サハラ』のラインナップとスペックから。

出典：シマノ 23セドナのスペック

『23セドナ』は、500～C5000番まで計14種類。

品番	ギア比	実用ドラグ力 (kg)	最大ドラグ力 (kg)	自重(g)	スプール (径/幅mm)	糸巻量 ナイロン (号-m)	糸巻量 ナイロン (lb-m)	糸巻量 ナイロン (mm-m)	糸巻量 フロロ (号-m)	糸巻量 フロロ (lb-m)	糸巻量PE (号-m)	最大巻上長 (cm/ハンドル1回転)	ハンドル長さ (mm)	ベアリング数 BB/ローラー	本体価格 (円)
500	5.6	2	3	170	39.5/8	1-150 1.5-90 2-70	-	0.20-110	1-130 1.5-85 2-60	-	0.6-185 0.8-140 1-110	69	40	3/1	8,700円
1000	5	2	3	205	42/12	1.5-130 2-100 2.5-85	-	0.18-170 0.20-140 0.25-90	1.5-120 2-85 2.5-70	-	0.8-240 1-190	66	45	4/1	8,700円
C2000S	5	2	3	210	42/12	-	3-125 4-100 5-75	0.14-145 0.16-105 0.18-80	-	3-110 4-85 5-65	0.6-150 0.8-110 1-80	66	45	4/1	8,700円
C2000SHG	6	2	3	210	42/12	-	3-125 4-100 5-75	0.14-145 0.16-105 0.18-80	-	3-110 4-85 5-65	0.6-150 0.8-110 1-80	79	45	4/1	8,700円
2500	5	3.5	9	240	46.5/14.5	2-170 2.5-150 3-120	-	0.25-160	2-140 2.5-125 3-100	-	1-320 1.2-270 1.5-220	73	55	4/1	9,300円
2500SHG	6.2	2.5	4	240	46.5/14.5	-	5-110 6-95 8-70	0.16-150 0.18-120 0.20-95	-	4-130 5-100 6-80	0.6-200 0.8-150 1-120	91	55	4/1	9,300円
C3000	5	3.5	9	240	46.5/14.5	2.5-180 3-150 4-100	-	0.25-210 0.30-130 0.35-100	2.5-160 3-130 4-100	-	1-400 1.5-270 2-200	73	55	4/1	9,300円
C3000DH	5	3.5	9	265	46.5/14.5	2.5-180 3-150 4-100	-	0.25-210 0.30-130 0.35-100	2.5-160 3-130 4-100	-	1-400 1.5-270 2-200	73	40	4/1	9,800円
C3000HG	6.2	3.5	9	240	46.5/14.5	2.5-180 3-150 4-100	-	0.25-210 0.30-130 0.35-100	2.5-160 3-130 4-100	-	1-400 1.5-270 2-200	91	55	4/1	9,300円
4000	4.7	6	11	280	51/17	3.5-170 4-150 5-125	-	0.30-180 0.35-130	3-190 4-145 5-115	-	1-490 1.5-320 2-240	75	55	4/1	9,800円
4000XG	6.2	6	11	280	51/17	3.5-170 4-150 5-125	-	0.30-180 0.35-130	3-190 4-145 5-115	-	1-490 1.5-320 2-240	99	55	4/1	9,800円
C5000XG	6.2	6	11	305	51/17	4-190 5-150 6-125	-	0.30-175 0.40-120	4-170 5-135 6-115	-	1.5-400 2-300 3-200	105	55	4/1	10,500円

出典：シマノ 22サハラのスペック

対して『22サハラ』は、 500～C5000番まで計12種類。

『23セドナ』は『22サハラ』より2500番台が多く、５種類も存在します（『22サハラ』は２種類）。

特に2500番は、バス釣りからエギング、ルアーフィッシングとオールラウンドに使える番手なのでラインナップも充実させている『23セドナ』をシマノは売りたい意図が伝わってきます。

番手の充実度は明らかに『23セドナ』の方が勝っていますね。

ではスペック上での比較はどうでしょうか。

『23セドナ』は『22サハラ』をベースにスペックダウンされた機種と思われます。

そのため、両機のスペックはほぼほぼ一緒。
優劣を付ける明らかな違いと言えるのは、『22サハラ』のボールベアリング数が１個多いということぐらい。

『22サハラ』は、ねじ込み式ハンドル搭載

『23セドナ』より『22サハラ』が優れている点の１つがねじ込み式ハンドルを搭載していること。

ねじ込み式ハンドルを搭載することでハンドルのガタツキが少なく、巻き心地もよくなります。

上位機種は当たり前のようにねじ込み式ハンドルを採用。

個人的にねじ込み式ハンドルでうれしいことが１つあり、それはハンドルの互換性が高いこと。

番手によって取り付けできないものもありますが『22サハラ』に『22ステラ』のハンドルを装着することができちゃったりします。

これって凄くないですか。

技術特性比較

次は『23セドナ』と『22サハラ』の技術特性上の比較。

	23セドナ	22サハラ
HAGANE	○	○
HAGANEギア	○	○
Xシップ	×	○
サイレントドライブ	○	○
Gフリーボディ	○	○
AR-Cスプール	○	○
海水OK	○	○

『23サハラ』はXシップ構造

『23セドナ』と『22サハラ』技術特性の違いは、Xシップ構造が採用されているか否か。

Xシップとは、ギアの大径化と最適配置、ピニオンギアをベアリングで２点サポートすることで、ハンドルを回すことによる入力を効率よく巻き上げる力に変換するためのギアの構造。

これによりギア比が高くても軽快でパワフルな巻きを実現してくれます。

ドライブギアの大径化、ピニオンとドライブ両ギアの最適配置、ピニオンギアのベアリングによる2点サポート。これら頑強なギアの噛み合わせが、負荷に強い軽快なリーリングを保持する。

引用元：シマノ公式サイト https://fish.shimano.com/ja-JP/product/reel/hanyouspinning/a075f00003iili7qam.html

巻き心地は？

『23セドナ』と『22サハラ』の巻き心地の違いはどうでしょうか。

こればっかりは実際に触ってみないと何とも言えませんが、スペック的に以下の機構が『22サハラ』に備わっている分、『22サハラ』の方が巻き心地がいいと考えています。

• ねじ込み式ハンドル
• Xシップ
• ベアリングが１個多い

デザインは？

『23セドナ』と『22サハラ』のデザインはどうでしょう。

形状は『23セドナ』と『22サハラ』でほぼ同じなのでカラーが問題ですね。

個人的には『23セドナ』が断然好み。
やはり、シルバーを基調としたリールはロッドにも合わせやすいということもあり万人受けしますよね。

対して『22サハラ』はなんとなくオッサンが好みのデザインというかカラー（自分もオッサンというのはおいといて）。
ロッドにも合わせ難いという印象です。

やはり、シルバーの『23セドナ』はカッコよく見えます。

リール同士の互換性比較

次はスプールとハンドルの互換性比較。

スプールの互換性は？

スプールの互換性はどうでしょうか。

2023.06.21時点でシマノ公式サイトの汎用リールスプール互換表に『23セドナ』の記載がないので予想のお話になりますが、『22サハラ』と同等の互換性になるものと思われます。

『22サハラ』だとドラグノブに関わらず互換性があるのが、

• 21ナスキー
• 22サハラ
• 22ミラベル

であり、スプールと同機種のドラグノブとセットの交換であれば16-18ナスキーや17-18サハラなど他にもいくつかのリールと互換性があります。

ハンドルの互換性は？

続いてハンドルの互換性。

シマノ公式サイトのハンドル互換表を見ると、『22サハラ』は多くのリールと互換性があります。

2023.06.21時点で『22サハラ』と互換性のあるリールは以下のとおりです。

• 22ステラ
• 18-19ステラ
• 20ツインパワー
• 23ヴァンキッシュ
• 19ヴァンキッシュ
• 19ストラディック
• 20ヴァンフォード
• 21ツインパワーXD
• 21エクスセンス
• 23エクスセンスXR
• 21コンプレックスXR
• 21アルテグラ
• 21セフィアXR
• 22セフィアBB
• 21-22ソアレXR
• 21ナスキー
• 22サハラ
• 22ミラベル

対して、『23セドナ』の場合、供回り式ハンドルのため、恐らく21ネクサーブと同等の互換性になるのでは？と予想しています。
そうすると供回り式ハンドルを採用する４～５機種程度の互換性ということになります。

その他の特徴

『23セドナ』と『22サハラ』の共通ポイントは、ストッパー切り替え（逆転レバー）が付いていること。

シマノの汎用リールの傾向として、ストッパー切り替え機能は廃止の方向に動いていたのがここへきて２機種も復活。

恐らく、ストッパー切り替え機能を望む声が予想以上に大きかったのでしょう。

ストッパー切り替え機能が欲しければダイワのリールを購入するしかない、という流れを止めたかったんでしょうね。

防水性能が犠牲になるデメリットがあるので個人的に購入はしませんが、やはりストッパー切り替え機能が付いたリールがあってもいいのかな、と思っています。

まとめ

『23セドナ』をおすすめしたい方

• 『23セドナ』のデザイン・カラーが好き
• ダブルハンドルでエギングをしたい方（2500SDHあり）
• 糸付きのリールがいい（2500S_PE1010あり）
• 少しでも安い方がいい

『22サハラ』をおすすめしたい方

• 性能の高い方がいい
• 『22サハラ』のデザイン・カラーが好き
• ねじ込み式ハンドルがいい
• 巻き心地重視

現時点では価格差はそれほどなく、機能差も大きくないので上記の違いを考慮の上で選択すれば後悔は少ないと思います。

皆さんの購入の参考になれば幸いです。

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